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基礎の基礎「台湾」について

「SYM講座」と言いながら、ナゼこんなところから始まるのか、と言う方もいらっしゃるかと思います。しかし、国産バイクではない SYM のバックボーンを知ってもらうことは、SYM を理解する上でとっても大事なことだと思っています。少なからず仕様に関わることですし。

国名は「中華民国」、知ってました?

台湾略図と基本情報
日本と台湾の位置関係の図
日本との時差はわずか1時間。東京〜台北間は、飛行機で約3時間半の距離。

そんなワケでまずは基礎の基礎「台湾」に関してですが、なんと!国名は「中華民国」なんですね、知りませんでした(^-^; 「押せばわかる台湾情報 Click台湾」さんによれば、憲法上が「中華民国」、国連加盟国間では「Taiwan」、スポーツ等の国際競技会では「Chinese Taipei」というらしいです。

意外に(?)近い、そして温暖

日本との時差はわずか1時間で、飛行機だと東京から首都台北まで約3時間半で行けるそうです。思ったより近いのに何だか身近に感じないのは不思議なところです。亜熱帯に位置するため、平均気温は約22度程度で最低気温は12度〜17度くらい、3月〜5月にかけては日本の梅雨のようにしとしと雨が降り続くようです。

「グルメ」「蝶々」そして「スクーター」

面積は九州(約4万2千平方km)より少し小さい約3万6千平方km で、3分の2ほどは山や森だそうです。フォルモサ(麗しの島)と言われるくらい緑に溢れた美しい島のようですが、昨今は大気汚染などの環境問題も取りざたされているようです。また、台湾は「グルメ王国」「蝶々の国」そして「スクーター王国」として有名らしいです。食いしん坊な身としては、特に「グルメ王国」が気になる存在です(^-^) もちろん「スクーター王国」は外せませんが...

「台湾講座」ではないのでこれ以上細かく取り上げませんが(^-^)、少なからずバイクに関係のありそうな部分を中心にまとめてみました。さらに知りたくなった方は、Y's PITが参照させていただいたホームページなどをご覧頂くとよいかと思います。かなり行ってみたくなりました(^-^;

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台湾のバイク事情

台湾は「スクーター王国」などと言われているようです。実際に行ったことはないのでピンとこない部分もあるのですが、いろいろインターネットで検索すればするほど半端じゃないのがわかってきます(^-^; ちなみに、台湾は右側通行だそうです。

圧倒的なバイク保有台数

在中国日本商工会議所」にあった昨年のデータによれば、1000人当たりのバイク保有台数率は、日本の120台に比べて420台と圧倒的に多いです。ちなみに、同データによると、昨今総生産台数や総保有台数で「世界一」を誇る中国は、わずか32台だそうです。中国と言えば自転車で溢れかえっているイメージがあったりする方も多いのではと思いますが、台湾に関しては、それが自転車ではなくバイクなんだと言ってもいいのかもしれません。

多数乗りは当たり前? トランクなどの広さの秘密はここにある!?

その情景は、「我愛台北」さんによれば、「オートバイ専用道路と思うほど」スゴいらしいのですが(想像を絶しますが...)、2人乗りを超えて多数乗りペットを乗せている人もいるそうです。同クラスの他社製品と比べたことはないのですが、SYM のタンデムシートがとても快適なのは、こうした背景もあるのかもしれません。また、店長の嫁がついつい買い物しすぎると絶賛(だか困惑(^-^)だか)している巨大トランクや足元のフラットスペースは、こうした市場のニーズや実用性を色濃く反映したものなのかもしれません。あっ、日本では多数乗りなど無茶しないでください(^-^;

国外生産だから安い、は短絡的?

また、「台湾ダウンタウンライフ」さんによると、こうした台湾でのバイクの爆発的な普及には、公共の交通の問題移動コスト、そしてバイクの機動力の高さが要因のようです。こうした事情を知ると、SYM のコストパフォーマンスが高いのも、短絡的に国外生産だから、ということではなく、現地で必需品として広く普及してるからこそ実現出来ているのかもしれません(もちろんそれだけでもないはずですが...)。一般的に、広く普及しているものほど競争によって価格は安くなりますし、性能も向上していくものですから。ただ、台湾で自転車並に安くなっている、というわけでは決してないようです(^-^; 念のため。日本同様、新車となれば、手軽に買えるというものではないようです。

世界一厳しいと噂の排出ガス規制

そうした日常の足として想像を絶するほど広く普及しているバイクですから、環境問題、特に排出ガスに関してはかなり問題になっているようです。「東京都環境局の Clean Air Asia」にあるアジア各都市の大気汚染の状況によれば、台湾(台北)は、中国(北京)、タイ(バンコク)に次いで「総浮遊粒子状物質」なるものが多いことがわかります(東京は、これでも一番クリーン!だということがわかります)。

こうした事情もあってか、台湾では排出ガス規制がかなり強化されているようですが(世界で最も厳しいとの噂もあるのですが、客観的なデータが見つかりませんでした)、このあたりの技術的な部分は、日本より進んでいる部分もあるのかもしれません。少なくとも、日本製のものより環境にやさしい、ということになるのかもしれません。ちなみに、三陽工業では環境マネジメントシステム規格である「ISO14001」も取得しているようです(ISO14001については問い合わせないでください(^-^; よくわかりませんので...)。

日常の足だからこそ問われる耐久性や品質保証

また、普及しているからこそ当然耐久性品質保証は厳しく問われるところだと思います。SYM についている距離無制限の一年保証は、こうした背景などからくるもののようです。品質管理及び品質保証のための国際標準モデルである「ISO9001」も取得していますし、こうしたことに真剣に取り組んでいるだなぁということも伝わってきます。ちなみに、台湾ではなんと1年を超える保証!をしている製品もあるそうです。オートバイに限らず、電気製品などでもメーカーの数年単位の保証というのはちょっと記憶にありません(あったらすいません...。お金を払っての数年保証とか、メモリなどでは永久保証とかあるのですが...)。日本で実現した時は、業界に相当なショックを与えることになるかもしれません。

ただ、一つ忘れてはならないのが気候の問題です。「台湾の基礎」のところでふれましたが、年間を通じてかなり温暖な気候で雨も日本より多いようですので、夏のツーリングシーズンはとても頼もしい存在になりそうな反面、台湾にはない寒い冬に関しては、日本仕様とはいえやや難がある感じです(もちろん単なる台湾からの輸入品とは違うそうです)。Y's PIT でもお話を伺っているのですが、そのあたりの問題は今後改善していきたいとのことでしたので、是非お願いしたいと思います。

競争激化の台湾バイク市場と三大メーカー

ずいぶん後になってしまいましたが、こうした「スクーター王国」台湾ですが、当然ながら競争も激しいようです。台湾では、三陽工業(SYM)光陽工業(KYMCO)山葉(YAMAHA)が三大メーカーとして90〜95%のシェアを独占し、それぞれ僅差でしのぎを削る状態のようです(下図参照)。

台湾におけるブランドシェア

そして、気になる SYM ブランドの三陽工業は、2003年5月時のデータで、僅差ながらも堂々のナンバーワンシェアを確保しているのことです!

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三陽工業の概要

もう5分経ってしまったかもしれませんが、背景を知るだけでお腹いっぱいにならないでください^^:)。ここから、肝心の SYM ブランドを製造している三陽工業についてお話いたします。なお、これより先は、サンヤン・ジャパンの方にお伺いしたものとオフィシャルサイトなどのパブリックな資料を基に Y's PIT でまとめたものです。

まずは、オフィシャルサイトとあまり重複しない範囲で概要と社歴をまとめてみました。

社名 三陽工業(正式名称)
SANYANG INDUSTRY CO., LTD
設立 1954年
主要製品 SYM ブランドのオートバイ、韓国ヒュンダイ車の自動車
※2輪・4輪共生産販売しているメーカーは台湾唯一
企業理念 インテグリティ、バイタリティ、クリエイティビティ、カスタマーサティスファクション
2輪販売台数 204,000台(2002年)
売上額 約550億円(2002年)
日本総販売元 株式会社 サンヤン・ジャパン

来年50周年を迎えるナンバーワンブランド

社歴は別途後述しますが、2004年に50周年を迎えるとても伝統のある会社です。そして、台湾を代表するトップメーカーであることは今さら書くことでもありませんが、2003年5月時の統計でも30.8%のナンバーワンシェアを確保している、名実ともに台湾ナンバーワンブランドだと言えると思います。

世界50カ国以上に輸出し、長年の夢である日本市場参入を果たす

2000年にはベトナムに合弁工場中国にも2工場を設立し、昨年の日本進出もあわせて海外への展開も積極的のようです。日本進出は、ホンダ技研工業との技術提携の関係上後発になってしまったようですが、SYM ブランドは既に世界50カ国以上に輸出されているとのことです。ちなみに、現在日本へ輸入している車両の開発・生産はすべて自社で行っているとのことです。

歴史が物語る確かな技術力、2輪&4輪を生産販売する唯一の存在

2輪の生産自体は1962年からで(本家英語版サイトだと50ccと80ccからスタートのようですが、本家中国版サイトだと50cc&150cc&180ccになってます)、ホンダ技研工業との技術提携により培ってきた技術と歴史は、今日の製品を語る上でも外せない部分かと思います。現状の日本市場でのラインアップを見るとスクーターオンリーのイメージもありますが、台湾ではスクーター以外も生産・販売していて、その上台湾では唯一4輪車も一緒に生産・販売しているということです。このような国産ビッグメーカーのような芸当が出来るのも、そうした歴史的背景があってこそなのかと思います。

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三陽工業の歴史

最後になってしまいましたが、三陽工業の歴史をまとめました。

1954年 自転車用発電式ライト製造メーカーとして台北にて創業
1962年 ホンダ技研工業との技術提携による2輪車生産開始
1994年 2輪車生産台数500万台突破
1995年 2輪車ISO9001取得、4輪車ISO9002取得
1982年 2輪車の海外輸出開始
1998年 ISO14001取得
1999年 三陽工業創立45周年記念
2000年 ベトナムに合弁工場設立、中国大陸に2工場設立
2002年 ホンダ技研工業との提携解消、韓国ヒュンダイ工業と提携、生産開始
2002年 2輪車の日本市場参入

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まとめ

いかがでしたか? ちょっと5分では無理だったかもしれませんが、なかなか表面的な部分だけではわからないような部分まで理解していただけたのではないかと思います。一部主観も入っていますし、どう感じるかはもちろん個々の判断にお任せするところですが、Y's PIT はますます SYM が好きになってしまいました。

是非日本向け製品も

こうして台湾の事情や企業概要などを見た後で RV125JP を見ると、台湾でのお国事情や交通事情を実に的確に捉えた実用性や(潜在的な?)ニーズの高い製品、という感じがしてとっても感心してしまいました。販売台数トップになったというのも何だか妙に頷ける気がします。特にモノが溢れている日本では、とかく不要なもりだくさんの機能や目新しさを狙った商品も多い気がしますが、三陽工業の企業理念を忠実に再現した(であろう)こうした製品を、日本でもどんどん作っていって欲しいと思いました(日本仕様ではなく、日本向けに)。

本格的な日本進出はこれからだと思いますが、企業理念にもあるような三陽工業らしさを日本市場でもきちんと出していければ、Y's PIT のようなファンがどんどん増えていくのでは(?)と思ったりしています。これからの SYM こそ要チェックです!

なお、このページの作成にあたり、下記のようなホームページを参照いたしました。快く掲載ならびにリンクの許可をくださった皆様に対し、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

参照元ホームページ一覧

 【外部リンク】中華民国・台湾
 【外部リンク】台湾交通部観光局
 【外部リンク】押せばわかる台湾情報 Click台湾
 【外部リンク】在中国日本商工会議所
 【外部リンク】我愛台北
 【外部リンク】台湾ダウンタウンライフ
 【外部リンク】Clean Air Asia(東京都環境局)

 ※敬称は省略させていただきました。順番は掲載の並び順です。

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